静 哲人

定価: ¥ 2,520
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発売日: 2002-04
発売元: 大修館書店
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好きなものは好きでいいじゃないか!といきなり結論出してしまうのですが‥
英語テスト作成の達人マニュアル (英語教育21世紀叢書)って読みました?結構すごいでしょ。いや凄いって言い方がいいのか悪いのか、わかりませんが、英語テスト作成の達人マニュアル (英語教育21世紀叢書)の評価って私の場合どうも、こうなんていうか言葉にならんのです。
なので、冒頭のような結論を先に吐いちゃうのです。
英語テスト作成の達人マニュアル (英語教育21世紀叢書)って好き嫌いで論じていいのかどうかわかりませんが、まあ個人的意見ですから許してやってくだされ。
でも、私は面白いと思うけどなあ。
ごく私的な意見かもしれないけれど、ちょっとしたところに「お!」と思うような発見があったり、
「へえ」と思うような一文があったり、著者の静 哲人の力量が、そこここに現れています。
英語テスト作成の達人マニュアル (英語教育21世紀叢書)はそんな部分もあったかと思うと、全体的に一本の筋もしっかり通っています。
そういう意味では、英語テスト作成の達人マニュアル (英語教育21世紀叢書)はとてもバランスの取れた本なのじゃないかと思います。
だから、いい意味で失敗が無い本だと思ったりもします。こいつはオススメですよ。
学習者が学習内容をどこまで理解したのかを判断し、次の学習ステップにつなげていく上で、テストは有効な手段となる。だが、成績判定のため、結果のみが重視される現状において、テストに対して良い印象を抱いている人は少ないのではないか。「望ましいテストとはまず何よりも、受験者がそのテストのための準備をすることが能力の伸長につながるような、学習者のためになるテストである」と著者はいう。本書は、学校現場で英語のテスト問題を作成している教師や模擬試験、入試問題を作成している担当者に対し、望ましい英語テストとは何かを提案したものだ。 著者はまず、わが国特有の英語テストの問題形式である英文和訳と総合問題を、英語教育のブレーキとなっている“二大巨悪”と指摘。英語力とは何か、テストとは何かなどの基礎概念を論じた上で、英文に関して日本語で答えさせる問題はやめ、英語あるいは記号で答えさせる、いわゆる総合問題はやめ、1つの英文素材に対して施す「変形」は多くとも1種類にする、などの“学習者に資するための5つの提言”を掲げる。 そして、小テスト、定期テスト、入学試験問題について、それぞれの目的とプライオリティを述べるとともに、具体的な問題形式を示しながら望ましいテスト問題の作成手順、作成方法を解説している。テスト作成の哲学と望ましい英語テストのスタイルを広めていくためにも、多くの英語教育関係者に本書の活用をおすすめしたい。(清水英孝)
さまざまな問いを投げかけてくれる好著
しばらく前に英語の定期試験で次のような問題を目にしたことがあった。
問1.アクセントのある発音部分に関して、次の左側にある単語と異なる発音を持つ単語をア
?ウの中から記号で選びなさい。ただし、異なるものがない場合は「なし」と書くこと。
1.crowd ア now イ how ウ low
このあとに同じような組み合わせが他にいくつか書かれているのだが、
それだけならよくある発音問題である。しかし、問題アリなのは設問の指示である。
異なるものがない場合は「なし」と書くことと注意書きがされているにもかかわらず、
実は「なし」となる解答は1つも含まれていないのである。愕然としてしまった。
おそらく出題者はこのような目くらまし的な指示をつけることにより、
より正確な発音の知識を確認できると思ったのだろうが、
それは著者が言うところの「鬱陶しい仕掛け」にすぎない。
著者はこのような行為を「詐欺的」とすら呼んでいる。
つまり、このような発想は、生徒が正確な知識を身につけているかどうかを、
試験を通して示そうとする時の障害にしかならない。
その出題者はこのことに無自覚であったというほかない。
少なくとも本書を読めば、このような出題形式が、
決して生徒のためになるものではないということはすぐにわかる。
本書が各学校の英語科研究室の書棚に1冊ずつ置かれる日が来ることを期待したい。
手軽に応用できる実用性のある良書
しずかてつひとは1960年(群馬県前橋市)生まれ。東外大研究生修了(84年)ってことは,外大卒じゃないのかな? コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(英語教授法修士課程)修了(MA in TESOL)。PhD(レディング大学,00年)。 言語テスト論。高等学校英語の文部科学省検定教科書の編集に参加。『英語授業の大技・小技』など。日本での指導教官は若林俊輔(拓殖大学外国語学部教授,元東京学芸大学)。手許のは3刷(04年)だが,本書題名がかなり効果的。4頁だが索引もあって読者の便をはかっているのはありがたい。
第1章 英語テストを論ずるための基礎概念
第2章 学習者に資するための5つの提言
第3章 小テストの作成
第4章 定期テストの作成
第5章 入学試験問題の作成
まず,『英語テスト作成の達人マニュアル』という本書題名,ならびに本書目次から連想される“英語教員お助けブック”というよりはむしろ,テスト作成の原理的な機構を説明し,改革を提言している(どちらかというと啓蒙書というより)研究書。むつかしい新書という感じ。私は本書(題名)にいい意味で裏切られている。刺激的で面白かった。提言は5つあるが(47頁に一覧表がある),100点満点で出題される英文和訳込の総合問題から脱却し,基礎的な知識を問う英文英答問題へと転換せよ,という趣旨。問題用紙(および解答用紙)も,B4の二つ折り(B5の大きさ)からA5くらいの大きさにまで拡大せよという提言まであって(これは五大提言の中には含まれない),なかなか徹底している。著者のいう“一覧性”はとても大事だ。手軽に応用できる実用性もあって本書はなかなかよい。
最大の違和感を覚えた点は,やはり著者の眼目=英文和訳廃止論で,私としてはやっぱこれは捨てがたい。英語がいくら読めて理解できたとはいえ,それが日本語として表現・伝達できなければ,言語の社会性は破綻する。英語を通じて日本語の本質に理解が及ぶという副産物的効果もある。英語で国語を勉強するという効果は,私としては捨てがたい。
じつに枝葉末節でどうでもいいが,「トレードオフ」とは二律背反関係を意味する。したがって,同用語についての46頁での説明は,間違い(でなければ,日本テスト学会でしか通用しない隠語)。(945字)
英作文の評価法がまったくない。
いい点は他の人が書いているので、不満な点のみ書きます。
最初にこの著者は「具体的な問題形式を提案する」と言い、
特に入試問題は生徒の学力にいい波及効果を持つように作ら
なければいけないと言いながら、英作文の採点基準はどうあ
るべきかについての記述はまったくありません。「和文英訳
批判は本書のスコープの外に置く」と逃げているだけです。
大学の教師として内情を知る立場にいるのだから、瑣末な文
法事項を採点対象としているのか、それがいいことなのか、
TOEFLのように内容の主観的評価をすることはどうなのか、
きちんと書くべきでしょう。残念ながら、著者のホームページ
を見てもリーディングの評価にしか関心がないらしい。
