鈴木亮

定価: ¥ 1,050
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発売日: 2007-06-20
発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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昔は全然本とか読まない人だった私ですが、最近ようやく読書の楽しみがわかってきたような気がします。ジャンルは特に気にしないで色んな本を読んでますね。今読んでいるのは「塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験」。
本ってオモシロイですよね。「塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験」みたいに、特に今の自分と関係ないジャンルの本でも「へぇ~~」って新たな気付きが得られたりして^^!
そう言えば兄が、この「塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験」を読み終わったら貸して欲しいって言ってたけど、こーゆうの興味あるのか~~とチョット複雑な気分です。ま、いいけど・・・。
「スーパー公立校」は新たな格差 ?
本書は、日経の記者による公立中高一貫校への合格体験記である。私は知らなかったが、最近、中高一貫をウリにする公立校が増えているようだ。今春、息子を私立の中高一貫校に入学させた私は複雑な気持ちを抱きながら読んだ。
本書は合格体験記としての意味合いより、今後の教育問題を考えさせるという点で意味があると思う。本書の中では著者の子息が合格した公立校を初め、「スーパー公立校」とも呼べる教育方針・環境に優れた公立校が紹介される(もの凄い競争倍率)。環境が整った公立校が増えるのは良い事なのだが、その前提は"全ての公立校"でそうした環境が実現される事であろう。そうした「スーパー公立校」の前校長の発言に「...教員には絶対の自信を持っている...」とあって、公立の学校(東京)なのに都の教職員試験の合格者から自由に教員を選べるかのようである。ちょっと、おかしい。公立校間で格差を付けるつもりなのだろうか。上で触れた競争倍率はそれを示唆しているかのようである。
財政(政治的権力)に恵まれている地区の公立校だけが「スーパー公立校」になれるのなら、今の私立中高一貫校と変らない。改めて教育問題の難しさを感じさせる一冊。
刺激を受けた
私は現役の中学校教員だが、この本には刺激を受けた。地方で中学の教壇に立っていると、東京の受験事情に疎くなり、市立中学から県立高校へというルート以外に、あまり意識することがない。5年ほど前、私の居住地にも市立の公立中高一貫校ができたのだが、あまりレベルが高くなく、地元でも話題にならず、一貫校なのに、県立高校を受験するような生徒もいて、私も関心がなかった。しかし、この本を読んで東京の公立中高一貫校のレベルの高さや教育内容を知ることができ、とても刺激を受けた。たんなる受験体験記ではなく、中学校の教育を考えるうえでも、いいきっかけになる本だと思う。
情報としてありがたい
公立中高一貫校への評価はさまざまで、塾の関係者などに聞いても、ひとによって言うことが違う。東京の一貫校の中でもいろいろ分かれるだろう。そんな中、本書はひとつの情報源として役に立ったのは事実だ。親の立場からすれば、とにかく公立中高一貫校に関する情報が少ないのが、悩みの種だ。私立に関する情報はあふれかえるほどあるし、塾の指導も十分だと思うが、いまの段階で公立中高一貫も視野に入れている親にとって、情報が足りないのはどうしょうもない現実だ。九段中を受けるかどうかは別として、公立中高がどんな存在なのか、どんな試験をしているのか、合格した子がどんな勉強をしていたのか、そういう情報はなかなか手に入らないものだ。本書は私が知る中で、公立中高に関する情報源として、最も役にたった。
