宇佐美 寛

定価: ¥ 2,625
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発売日: 1999-12
発売元: 東信堂
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「大学の授業」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「大学の授業」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「大学の授業」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
考えさせられる一冊です
千葉大学の教育学部長まで勤められた著者の、
プロ大学教師ぶりが伺える、大学授業論です。
理系の授業では、計算方法や法則など、
講義で伝えなければならないことがたくさんあるので、
本書で勧められているように「講義をやめ」るわけには
いかないのですが、教育に対する姿勢は参考にしたく
なるものです。
本当は、工学部などでも、教える内容をもっと絞り、
このような授業をするべきなのかもしれません。
教育法以外の研究はできなくなりますが、
地方の弱小大学では、誰でも生産できるような細かな
研究成果を生むことにあくせくするよりは、
その方がこの国のためになるようにも思います。
著者の勤務校での政策に対する反論がいくつも掲載されるなど、
読み物としてもかなり面白いのですが、
「先生の先生」らしく、主張に筋が通っていて、
すがすがしいものも感じます。
