古山 明男

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
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発売日: 2006-06-10
発売元: 平凡社
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でも、何も反応が無いような作品より、こんな風に様々な意見があること自体がこの作品の力なんじゃないかな?と私は思ったりするんです。
過激なところもあるが、大いに参考になる
本書の主張(私なりの解釈)
1学校の設立の自由を認める、2多様な学校を認める(チャータースクール、ホームスクールなど)、3大学入試を資格制にする、4中学校や高等学校は希望すれば行けるようにし、選抜に必要があるときは、抽選にする、5教育委員会制度の改革(穂坂邦雄『教育委員会廃止論』も併読されたし)、6文部科学省の権限弱体化(管理はやめてサポートを(たとえば、最低基準の設定))、7学校、教職員の裁量拡大、8教員の過剰労働からの解放、9保護者や住民が意見を言える体制にする(5の一面)、10最低でも義務教育の完全無償、と言ったところか。
評価
少々過激なところもあるが、教育に実際に携わった上での改革案であるところ、アメリカやイギリスのみならず(自由民主党はこれらしか参考にしない)フィンランドなどの北欧諸国の例もあり(もっとも、橘木俊昭『封印される不平等』に書かれているような負の歴史は紹介されていない)比較が多様なところが大いに参考になるので、星5つ。
誰も悪意はないのに日本の教育がだめになっていく訳
教育関係者全てにお勧めしたい良書です。ヨーロッパの教育の成功例を手本にしながら、日本の教育システムの不備を明快に解説しています。特に、文科省、教育委員会、学校、教員、子ども(保護者)というそれぞれの立場から現在の教育をわかりやすく整理しており、もやもやがすっきりします。
感情や思想ではなく、法的根拠を示し、解説しています。この本を読んでいると“教育発展途上国日本”ということがよく分かります。発展途上なら、これから変えていけばいいのです。
手堅く読みやすい
地方分権にして競争を導入すればよい、という安易な教育費カット路線志向でもなく、「戦後民主主義」批判のスパルタ論のどちらでもなく、まっとうで手がたく、読みやすく、説得力がある。「不登校、学級崩壊、受験戦争ーー欧米で生じないのはなぜか?という帯の文句は不正確で(もちろん欧米にもこれらはある)、本文はこれほど大雑把ではない。
