石原 千秋

定価: ¥ 1,260
販売価格: ¥ 1,260
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発売日: 2006-03-16
発売元: 新潮社
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好きなものは好きでいいじゃないか!といきなり結論出してしまうのですが‥
学生と読む『三四郎』 (新潮選書)って読みました?結構すごいでしょ。いや凄いって言い方がいいのか悪いのか、わかりませんが、学生と読む『三四郎』 (新潮選書)の評価って私の場合どうも、こうなんていうか言葉にならんのです。
なので、冒頭のような結論を先に吐いちゃうのです。
学生と読む『三四郎』 (新潮選書)って好き嫌いで論じていいのかどうかわかりませんが、まあ個人的意見ですから許してやってくだされ。
でも、私は面白いと思うけどなあ。
ごく私的な意見かもしれないけれど、ちょっとしたところに「お!」と思うような発見があったり、
「へえ」と思うような一文があったり、著者の石原 千秋の力量が、そこここに現れています。
学生と読む『三四郎』 (新潮選書)はそんな部分もあったかと思うと、全体的に一本の筋もしっかり通っています。
そういう意味では、学生と読む『三四郎』 (新潮選書)はとてもバランスの取れた本なのじゃないかと思います。
だから、いい意味で失敗が無い本だと思ったりもします。こいつはオススメですよ。
私も一緒に「成長」できた気がします
《成城大学という場で、ある教授が学生たちに文学を教える行為をめぐる詳細な記述》を読むことを通じて、読者は「文学を学ぶことの意味」もっと言えば「人生を生きる意味」について深く向き合わざるを得ない構造を持った本である。
実際に『三四郎』を「読み」始めるのは後半過ぎからであり、話の内容もいろいろな方面に飛び、良く言えばダイナミック、悪く言えば散漫ということにもなろうが、大学の講義とは元々こういうもの。学生時代を思い出しながら、非常に楽しく読んだ。
特に一人の教育者として、学生に向けた厳しくも優しい眼差しには読みながら何回も心を打たれた。著者と同じように、登場した学生たちの将来に幸あれと願わずにはいられない。
若干、著者の自意識の高さが鼻につくところも散見されるが、それはご愛嬌。純粋に読書の醍醐味を楽しむ意味でも、文学理論の基礎を学ぶ意味でも、有意義な教育論として読む意味でも、そして若者たちの成長物語としても、価値のある一冊である。
(内容的には)買いです。
タイトルから著者がテクスト論を通して学生たちに「三四郎」をこう読み解きましたといった啓蒙的な本かと思っていました(「こころ 大人になれなかった先生」を連想していたので)が、目次からも明らかなように、どちらかというと、「『三四郎』を読んだ、学生たちと私およびS大学」(くどいですが)のほうがより内容に即していると思います。悪意では決してありません。ただ、僕のように考えて本書を手に取った人が、僕のようにいつまでも期待した内容が出てこなくて、結局肩透かしを食うことを懸念しているのです。そのつもりで読めば、ひとつの物語としても読め、(すこし大げさですが)ゼミを疑似体験できます。
石原先生に師事したかったなあ
日経の書評欄でとり上げられてて、読んだらすごくおもしろかった。
すごいよ石原千秋。
大概の大学教員なら、この大学大衆化の時代、「ふつうの大学生」に対して、『貴様らこのサルが、こんなことも知らんで大学に来るな』と、はなっから見放したりするところを、ちゃんと正面から向き合って「大学生のレベル」へと引き上げようとする。年4回もレポートを課し、そのうえそれ全部添削して返すなんて、信じ難いほどの労力ですよ。
少なくともこの人は、研究者である自分と等しく、教育者であり続けようと自らをきびしく律している。そこにうそ偽りなく感動しました。
ただね、この本に登場する「ちゃんとした文章が書けない男子学生」に、「自分の気に入った研究者の真似をしなさい」とアドバイスしたら見違えるように進歩した、というくだりはどうかと思う。だって、学生がコピーした対象が自分(石原千秋)なんだもん。そりゃ事実なんだろうけど、さすがにそれを臆面もなく書くのは恥ずかしいぞ、石原。
それからもうひとつ。ふつうの人である私から見ると、やっぱり文学って、なんか胡散臭い。この本に登場する学生たちの「成長の軌跡」は、申し訳ないが「素直なフツーの子たちが、なんだかヘンな方向に行っちゃった」風にしか見えない。
