田中 千穂子

定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
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発売日: 2001-01
発売元: 講談社
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「ひきこもりの家族関係 (講談社プラスアルファ新書)」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「ひきこもりの家族関係 (講談社プラスアルファ新書)」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「ひきこもりの家族関係 (講談社プラスアルファ新書)」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
ひきこもりに関しての良書
わたし自身もひきこもり経験者でしたので、心底腑におちる所がたくさん
ありました。
注目すべき点は「関係性」というキーワードでした。
誰のせい?誰が悪い? と安易に悪者さがしや犯人さがしをするのは
当時者や部外者にとっては簡単だし、都合もいいし、収まりもいいですよね。
私は「関係ないよ」と「関係性」から逃げる事もできますし。
「関係性」にハマりまくってそこから抜け出せなくなっている方も
いるでしょう。
「ひきこもり」を生み出す社会と、この本を読まれる読者がどう「関係」
していくかについても色々考えさせられる奥の深い本だと思いました。
さらには、複雑な現代社会に生きる我々の色々な「関係性」について
再考する所があるとも思いました。
ひきこもりなんて「私」と「関係」ないよ。
と思われる方にも読んでいただきたい一冊です。
崩れ行く全ての家族へ
この本のテーマは『ひきこもり』だが、中心に据えられている命題は「一人の人間としてどうこの世界と関わって生きていくか?」という
ことだ。
僕たちが否が応でも暮らさざるを得ない、この世界では内的な自分の世界と外的な世界である社会の両方で生きていかないといけない。
(いや、いけなくもないか。)
他人の関わって生きていくこと。
他人とは関わらずに生きていること。
そこにどのような差が有るのだろうか?
この本では、究極のところ、そこを僕たちに問いただしている。
決して『ひきこもり』の攻略本ではない。
ひきこもりを社会的な問題として捉える
ひきこもりは個人がわるい、だらしがない、甘えだと言う意見は非常に了見の狭いものの見方だと思う。何かが起こったとき、それには必ず理由がある。そして、本書で著者は、ひきこもりの原因を人と人との関係性に求める。また、社会的な問題として捉える。ひきこもりは、主張である。社会に対し、人生をかけた戦いである。とも言う。
実際、私自身も人とどうコミュニケーションを取ったらいいかわからない時期が長かった。それを、甘えや逃げと判断するのは何かが違う。広く、問題を受け入れる著者の心の広さがよい。
ただ、文章のレベルとしては一般向けで、深みはない。
