S. ヴォーン

定価: ¥ 2,730
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発売日: 1999-02
発売元: 慶應義塾大学出版会
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最近、風呂場ん中で読書をするというのにハマっている。
湿気で本がフニャフニャになるのだが、ま、あまり気にしないことにしている。
昨日から「グループ・インタビューの技法」を読み始めた。正直、私は後悔している。
こんな良い本を風呂場とかで読むのは罰当たりだという気がしている。
グループ・インタビューの技法の中にでてくる、ある言葉は私を幼少の時分へとタイムトリップさせてくれる。
誰の心の中にもある風景。「グループ・インタビューの技法」の中にはそれがあるような気がする。とりあえず表紙がフニャフニャになってしまったので、もう一冊買うかも知れない。
現象学的方法も可能?
調査方法に関する本である。調査でインタビューに行くことがあるが、その後のデータ分析方法に困った事がある。単純に発言内容だけをまとめて良いのか、非言語化された部部分をどこまで取り上げて良いのか。この点について、解決してくれる本である。
本書は、基本的に題名を見ても分かるように、グループ単位でのインタビューで1対1のインタビューは、念頭に入れていない。
これは、参加者の対話から聞きたい内容の裏側にはどのような問題があるのかを引き出すための道具である。
この手法は元々は、マーケティングリサーチ手法のうちのひ一つだったようだ。現在では、心理学、教育学においても応用されている。勿論組織論の中でも使えることは可能であろう。但し、顔見知り故にそこで討論することで後に引かないことが前提となろう。
現在では、現象学的手法による研究も本書で紹介されており、その応用範囲は広がる可能性が高い。
グループインタビューの実施手順となる教科書
本書は、グループインタビューの実施手順となる良書である。好ましい点は、手順が詳細に示されている点、データ分析が仮説の検証に向いている点であり、好ましくない点は、検討結果の全体像がつかみ難く、KJ法を合わせて検討する必要がある点である。
グループインタビューは、十分に理解しないと難しい手法である。仮に意図を不明確にしてインタビュアーを集めると、散漫な会議となる。グループインタビューは、その手順や目的、分析方法、結果の表現方法などを適切に行わなければならない。
本書の実施手順は、実務で使えるほど明瞭である。本書を読むと、実施手順として、調査趣旨の明確化、目標の確認、司会の手引き、グループの諸設定などをあげており、その記述は詳細である。書かれている内容を適切に実行すれば、GI非経験者でも、それなりに対応が可能であろう。
データ分析は、状況把握に役立つ。本書データ分析手順は、初めに会議の発言録を、適当なセンテンスにより、キーワード化し、次にそのキーワードを、仮説に基づき並べなおし、その結果、仮説の検証を行えることを示している。分析も手順どおり実行すれば、それなりに対応が可能であろう。
本書の弱い点は、データ分析が全体像をつかみ難い点である。データ分析は、グループインタビューの全体像をつかむには問題がある。そのためデータ分析をする場合は、川喜田二郎の「続・発想法」を活用することをお勧めする。
かなり使えます
グループインタビューに挑戦したいと手に取った本。
研修などでは○万とかかるグループインタビューの手法が、細かに説明され、テキスト形式で単元ごとに設問が設けられている。
これだけで実際にインタビューデビューは厳しいかもしれないが、手法理解には有効な一冊。
