苅谷 剛彦

定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
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発売日: 2002-01
発売元: 筑摩書房
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最近、風呂場ん中で読書をするというのにハマっている。
湿気で本がフニャフニャになるのだが、ま、あまり気にしないことにしている。
昨日から「教育改革の幻想 (ちくま新書)」を読み始めた。正直、私は後悔している。
こんな良い本を風呂場とかで読むのは罰当たりだという気がしている。
教育改革の幻想 (ちくま新書)の中にでてくる、ある言葉は私を幼少の時分へとタイムトリップさせてくれる。
誰の心の中にもある風景。「教育改革の幻想 (ちくま新書)」の中にはそれがあるような気がする。とりあえず表紙がフニャフニャになってしまったので、もう一冊買うかも知れない。
教育改革の本質は別のところにある
日本では、1980年半ばの臨時教育審議会以降、教育改革が論じられ、実施が努められてきた。しかし、著者は、その効果が上がらないどころか弊害さえ出てきていると認識し、問題設定と課題解決の仕方自体の中に誤りがあると指摘している。著者の認識は、データで確認する作業に基づいた説得性があり、問いには本質を見抜く視点があると思います。
「教育改革」とは、単純に言えば、いやがる子供たちに無理やり知識を詰め込んできたから色々な問題が生じてきたのだから、これからは自主的に学ぶ意欲を持つような教育にしていかなければならない、ということなのでしょう。しかし、著者が別の人の言葉の引用として指摘している次の文に、実はことの本質が含まれているように思えます。「大人の困難を子供たちに肩代わりしてもらおうとしても、そううまくゆくはずはない。」
ゆとり教育という幻想
「受検競争が・・・」だからゆとりが必要という前提そのものが間違いで、ゆとり教育の必要性は、実はこうしたミスリードから出てきたものであるという視点はまさに目からウロコ。
ゆとり教育の実態は、下層家庭の子どもたちから学びを奪うことであり、それによって、学力中上位の子のみが恩恵を受けるという、まさに階層固定化という憂うべき事態を招く事につながる。
公教育の役割、公立学校のあり方について、一石を投じる。
実りある改革のために
「ゆとり」から「言葉の力」へ,先日,次の指導要領の改訂の方向性が示されました。教育は国家100年の大計と言われていますが,このところの教育に関する政策を見ていると,あまりにも場当たり的で,見通しがないように思われてなりません。2002年1月に出版された本書では,今回の「改革」が誤った事実の認識と,誤った処方箋に基づくものであることを調査に基づいてあぶり出して行きます。そして改革が成果を上げないであろうことが,示されています。改革を実りあるものにするにはしっかりとした現状の認識と見通しを持って,必要なところにきちんと資本を投下することが必要である思わされます。
