小玉 重夫

定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 121968位
おすすめ度:

発売日: 2003-11
発売元: 白澤社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
しっかし、なんでこうウチの会社の社長はバカなのかね~~(-_-メ)。
あーゆう人間に下で働いてるのかと思うと自分の人生に意味を見いだす気も起こらなくなるね。
ま、こーゆう時は、小玉 重夫の本を読んで、心を落ち着けるに限るね。
今は「シティズンシップの教育思想」というのを読んでるとこなんだけど、ちょうど今の自分と同じような境遇のヤツが出てきて、なんだかシンパシーを覚えるね。
シティズンシップの教育思想・・・なんっつうタイトルなんで、最初は(個人的には)「あんま、パッとしないかな」とか思ってたんだけど、これ全然スゴイ!
もう、スイマセンでした!!!!って感じだね。シティズンシップの教育思想 サイコーっす。
教育55年体制を越えて、リベラリズム教育を提言
まず、「政治と教育の相互関係」という一貫した視座から、ソクラテスからルソー、マルクスを経てアレントまでの社会思想を一気に描き出す、筆者の明晰と情熱に打たれる。教育思想史研究は、専門のタコツボ化が激しく、共著という形態ではなく、一人の筆者が一望の下に「教育思想史」を概観したことの意味の大きさだけでも、買いである。本書の白眉は、第4章「啓蒙的理性と教師像」において、「真理のエージェントとしての教師」概念を、戦後史の文脈に置きなおし、その時代的意味を考察したことであろう。戦後教育学の再考のためにも、この第4講、および第12講は必読である。久々に「熱い」教育本である。良い読後感を味わうことが出来た。
現代思想から教育を捉え返した本
たいていの教育の本は、お手軽なハウツーものばかりで退屈なものが多いが、本書は小粒でもギラリと光っている。著者の提唱するシティズンシップ教育に賛否は分かれるだろうが、避けて通れない問題提起だと思う。成果誇示型の(嘘くさい)教育書よりよほど斬新で面白い。その理由は三つある。
第1に、国家や企業を相対化する視点を示していること。著者はフーコー、アガンベンらの思想を引きながら、政治的な自立を経済的な自立から分離し、政治的な自立を支援する教育をしようと呼びかけている。これは画期的なことだ。自分の稼ぎでメシを食っていても、政治に無関心な人が多い日本では、これから必要となる教育の方向を指し示したと言える。
第2に、教師と生徒の関係に「他者」という概念を持ち込んだこと。これは朝日新聞の書評でも苅谷剛彦氏が評価していたが、著者はアレントやデリダの思想を援用して、「大人の言うことを聞け」式の知識詰め込み教育と「子どもは無限の可能性」式の甘い幻想の両方を批判して、大人と子どもがお互いに他者として向かい合うことを勧める。
第3に、日本の戦後教育の限界を批評していること。
本書は表面上は西洋の教育思想を現代思想の立場から批評するスタイルで書かれているが、よく読むと、国家か個人か、資本か労働か、保守か進歩かの二項対立の間で身動きできなくなっていた日本の教育の硬直性を手厳しく批判している。それも自由主義史観のように中立を装った保守の側からではなく、リベラリズムをさらに先へ進めるかたちでの批判だから説得力がある。
教育に関する思想家の歴史がまとめられている
うーん。この本は役に立つのだろうか。基本的には、教育に関する思想家の歴史が、ソクラテス・プラトンからマルクスまでコンパクトにまとめられている。この点はよい。
もう少し、『意思決定を自らの責任において行うことができる「市民」を育てる』という「シティズンシップの教育」に焦点が当たっていることを期待したのだが。残念ながら、「教育思想」に焦点が当たっていた。
でも、教育思想というものが決して固定化したものではなく、見直され、必ずしも一方向に進むのではなく、ある程度循環しながら、変化していることを感じることができた。
分量は少なく、各章は短く、雑誌の連載をそのまままとめたかんじなので、通勤などの短い時間で読み進めるには好都合。
まずまず。
