黒岩 祐治

定価: ¥ 1,575
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発売日: 2005-04
発売元: リヨン社
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ウチの父が昔よく読んでいた「黒岩 祐治」。当時は、こんなの何が面白いんだろうと思っていた。なかでも父が特に気に入っていたのが「恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?」というやつだったと記憶している。
今日、僕も試しに「恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?」を読んでみた。すると、父があれだけ「恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?」に夢中だったワケが少しだけわかったような気がする。
ここんとこ風が強い日が続いている。
来週末、寝台列車にでも乗って1人で小旅行に出かけようか。
僕はクローゼットの中のボストンバッグを引っ張り出した。
教師すべからくこの書を読むべし
教科指導法や生徒への接し方で悩んでおられる先生方。ともすると消極的になってしまう先生方。本書をご一読あれ!黒岩氏が恩師と仰ぐ橋本先生の情熱的姿勢に刺激を受け感化されること必定!しっかりとした勉強と情熱と信念とその継続という裏づけがあれば、見る目をもった生徒はちゃんとついて来ることが解る。ゆとり教育がわずか数年で馬脚を現した現在、勤勉を美徳とする日本人は、他文化の人々がなんと言おうと自らを高めるべく勉強するべきだということがよく分る。そして、真のゆとりとは一所懸命努めた人のみが持つことができる、との著者の指摘は卓見中の卓見。名著である!
「ゆとり教育」のあり方に一石を投じる一書
神戸市出身の著者は、進学校で有名な灘校に入学しました。その後、父親が東京に転勤になり、麻布中学への転校手続きが進むなか、このまま転校すべきかどうか悩んでしまいました。
相談しにいった教師は、橋本武先生という国語の名物先生です。「どちらでもいい」と言われたら「自分のことを真剣に考えてくれていないのだ」と思ったかもしれませんが、橋本先生は、「どちらも同じくらいいい」と言ってくれました。
橋本先生は、文部省検定をパスした普通の国語教科書を使わずに、自作のガリバン刷り教科書で教えてくれる名物先生です。転校の相談が一段落したあと、橋本先生は本棚から数年前の教科書を持ち出してきて、「以前はこういう内容だったのを、君たちの先輩のアドバイスで、今はこういうふうに直しているんだよ」と、教科書作りの工夫をうれしそうに話してくれました。
こんなに一生懸命教えてくれる先生がいるんだ、と感激した著者は転校しないことを決断し、生涯の恩師との交流が始まりました。
先生の手作り教科書は、国語に対する橋本先生の情熱が凝縮されており、授業自体も真剣勝負の連続でした。偏差値教育でも、受験勉強でもありませんでしたが、いわゆる「ゆとり教育」とは正反対の徹底的な詰め込み教育です。当時を振り返り、「激しいトレーニングの連続によって、生徒の脳と心は教養という大きな滋養を獲得し、私たちは生きる力を得た」と著者は述懐しています。
自身の体験、橋本先生の人間像を紹介した後、最後に著者は提言します。
私は教師の奮起を心から期待したい。(中略)炎のような情熱をもっ
て生徒の魂にぶつかって欲しい。そして、生徒の一人一人の脳裏にそ
の姿をしっかりと焼き付けて欲しい。
皆さんも、恩師やお世話になった人を思い出すきっかけになるかもしれません。
ご一読をお薦めします。
教育界に勇気を与えてくれた本です
手作りのガリ版で見事な教材を作っていった橋本先生。橋本先生は、生徒のために、仕事は趣味だと割りきれるまで情熱をかたむけ、趣味ならば、時間や労力を惜しむことはないと自らのエッセイで語っておられる。その先生こそ、かつては遠藤習作氏も習った灘校の名物教師。
先日、中曽根元総理も激賞されていたが、教育改革を抽象的に論ずるよりも、こんなにも熱く、こんなにも生徒のことを思って行動された教師のことを、報道最前線の第一級キャスターの黒岩祐治氏がこれまた熱く語っておられる。
救命救急医療をはじめ熱血キャスターと言われる黒岩祐治氏の情熱は、橋本先生から継承された点が大きいと思いました。
私も教師をしていますが、情熱の継承が恩師の条件だと改めて感じた素晴らしい一冊です。
